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廃線ニストの残念すぎる後悔…

 

☆廃線間際の野上電鉄を訪れず

 

かつて、和歌山県海南市から野上町(現・紀美野町)まで、野上電鉄という小さなローカル私鉄がありました。大正時代から終戦後にかけて製造された電車と、古ぼけた駅・施設で、とても平成の世の中と思えない世界の中を走っていました。何回もの経営危機を乗り越えて来ましたが、ついに命運尽き平成6年(1994年)春に廃止となりました。

管理人は当時まだ高校生でしたが、自宅から海南駅まで1時間少し。簡単に行くことができる距離でした。

廃線間近になり、多くの鉄道ファンが訪れるようになり、施設内での撮影禁止などで野鉄の職員さんとファンとの間でトラブルも起きている、という話も伝わってきました。そこで管理人はこう考えました。

「普段と違う姿の野鉄を見に行っても意味が無い」と

やがて、1994年3月31日に野上電鉄は廃止となりました。ところがその数年後、こういう考えが強くなります

「あの時、行っておけばよかった…」

たしかに、オリジナルの姿を見ておきたいのはやまやまなのですが、廃止になってしまっては2度と見ることはできない。見れるものは見られるうちに行かないといけない。そんな当たり前ですが間違いの無い事実を痛感しました。まさしく「後悔先に立たず」です。

こうして廃線跡を巡るようになったのはその考えもあるからです。痛い体験でしたが、その後はできる限りは無くなるものは見にいくようにしています。廃線跡も時の流れでその姿を変えていきます。街中を走っていた場所などでは10年も経つと道路や住宅地などになり、ガラリと姿を変えてしまいます。

 

野鉄でも、初めて廃線跡を訪れたときには残っていた数駅のホームが、国道バイパス建設工事で姿を消しています。

 

廃線ニストとは、かつて活躍した鉄道路線の名残の最後の証人になりうる人たちなのです。