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国鉄紀勢本線熊野地支線

~製材と製紙を支えた鉄の道~

 

所在地 和歌山県新宮市
運行終了

1982年11月15日

訪問日 2015年9月14日
最寄り駅 JR紀勢本線新宮駅
訪問方法 新宮駅よりレンタサイクル

 

 

JR紀勢本線は、紀勢東線・紀勢中線・紀勢西線が繋がって亀山~和歌山市間が全通となりました。今回の訪問路線は紀勢中線の前身である新宮鉄道が大正2年(1913)に開設した区間です。

現在の紀勢本線より太平洋と熊野川沿いに敷かれていました。国に買収された後、昭和13年(1938)に新宮~熊野地~三輪崎が現在線に切り替えられ、新宮~熊野地のみ貨物線として昭和57年(1982)まで存続しました。

住宅地の平坦地で、のんびりと廃線歩きが楽しめます。


新宮駅からレンタサイクルでの訪問がオススメですが、徒歩でも充分歩ける距離です。

 

新宮駅の和歌山寄りの地点です。熊野地線はこのあたりから左へとカーブしていました。

 

線路跡は広くて立派な線路に生まれ変わっています。

ドラッグストアとコンビニが見えてきました。このあたりがかつての熊野地駅跡です。

 

昭和13年に廃止された区間も見に行ってみました。途中で右にカーブして三輪崎駅へ向かっていました。

 

駅跡に戻ると、こちらにも貨物線跡が!現在は遊歩道になっています。進んでいくと…

 

公園に国鉄のSL・C11形が!国有化後の紀勢中線に導入されたのも同じくC11形でした。

 

敷地跡がハッキリ残っています。年代物の住居表示案内図には線路が描かれています。

  

門柱と鉄扉が現れました!何かの工場跡のようです。かなり広いですね。

 

門柱むかって左に行くと、「王子製紙記念公園」がありました。こちらの専用線だったようです。

 

 

 

古くから林業・製紙業で栄えた新宮市。熊野地駅跡周辺には現在も貯木場もあり、王子製紙も含めて熊野地線が貨物線として長く存続した理由も垣間見えました。

 

☆廃線ニスト評価☆

現地感動度 ☆☆ 緩やかにカーブする線路跡が興味をそそります
時の旅人度 ☆☆ 熊野地駅跡から製紙工場跡までは歴史を感じられます

欲張り趣味度

いたって普通の住宅街です

周りやすさ度

☆☆☆ 線路跡が判らないところはほとんど無いです
C11ビックリ度 ☆☆☆ 唐突に現れるSLの違和感はヤバいです