サイトマップ

                                           TOP>新宮ケーブル

 新宮ケーブル

 ~全長100メートルの小さな旅路~

 

 

所在地

   和歌山県新宮市

運行終了      1980年
訪問日    2015年9月14日
最寄り駅   JR紀勢本線新宮駅
訪問方法

JR新宮駅よりレンタサイクル

 

新宮ケーブル地図 ~廃線ニスト紀行~

 

 

こちらの廃線跡は普通の鉄道ではなく、ケーブルカーです。しかも山岳地ではなくて山城が建つ小さな山を登るレアケースすぎるケーブルカー。しかも国内最短の約100m。かなり独特で面白い廃線跡と言えます。上の地図でもわかるように線路は直線、線路幅は762mm、単線でした。

和歌山県新宮市の河口に近い熊野川のほとりにある新宮城(通称・丹鶴城)跡は、小さな山に大規模な石垣を造り、その上に造られました。残念ながら、明治維新後に天守閣などの建造物は取り壊されています。

その新宮城跡の二の丸にあった旅館へのアクセスとして造られたのが新宮ケーブルです。


新宮駅からも徒歩で行ける距離ですが、新宮駅の観光案内所でレンタサイクルを借りて向かうのもいいと思います。

 

新宮駅舎 ~廃線ニスト紀行~ レンタサイクル ~廃線ニスト紀行~

 

新宮の市街地を抜け新宮跡にある丹鶴城跡公園に向かいます。公園近くで山の下を通る紀勢線のトンネルが見えます。

 

消防団倉庫 ~廃線ニスト紀行~ 丹鶴トンネル入口 ~廃線ニスト紀行~

 

ここが公園の入り口です(297)。入ってすぐの所にある階段状の構造物が、丹鶴駅の跡です。

 

丹鶴城跡公園入口 ~廃線ニスト紀行~ 丹鶴駅跡入口 ~廃線ニスト紀行~

 

ホームの跡は比較的原形を留めています。ホームから山上側を見た景色。運行停止から30数年が経ち木が生い茂って、視界は開けてはいません。

 

丹鶴駅ホーム跡 ~廃線ニスト紀行~ 丹鶴駅ホーム跡上端 ~廃線ニスト紀行~

 

丹鶴駅ホーム跡のすぐ上には階段があって、構造物の跡があります。駅舎の跡でしょうか。

 

丹鶴駅ホーム跡上部階段 ~廃線ニスト紀行~ 丹鶴駅ホーム跡上部構造物 ~廃線ニスト紀行~

 

二の丸へ向かう坂道からは線路跡がよく見えます。山上側の駅まで一直線です。駅跡に近づいてみます。

 

新宮ケーブル路盤 ~廃線ニスト紀行~ 新宮ケーブル石垣 ~廃線ニスト紀行~

 

山上側の二の丸駅もホームの跡はよく残っています。コンクリート製の基礎部分に線路を固定していた金具あとも残っています。

 

二の丸駅跡 ~廃線ニスト紀行~ 二の丸駅跡最上部 ~廃線ニスト紀行~

 

せっかくなので天守閣が建っていた本丸へ。関西の多くの城を訪れましたが、ここまで大規模で綺麗な積み方の石垣はあまり見た記憶がありません。本丸からの絶景!気分は新宮藩主です。

 

新宮城二石垣① ~廃線ニスト紀行~ 新宮城二石垣② ~廃線ニスト紀行~ 

新宮城二石垣③ ~廃線ニスト紀行~ 新宮城から熊野川 ~廃線ニスト紀行~

 

この方向からは新宮駅も見えます。

 

新宮城本丸から新宮市街 ~廃線ニスト紀行~ 新宮城本丸から新宮駅 ~廃線ニスト紀行~

 

オマケ画像。天守閣があった本丸跡からの新宮の街、遠くには熊野灘。

 

新宮城本丸から新宮市街大型 ~廃線ニスト紀行~

 

☆廃線ニスト度評価☆

現地感動度 ☆☆

 距離は短いですがホーム跡や線路跡はよく残っています

時の旅人度 ☆☆  廃止後の年月が長いので年月の流れを強く感じることができます
欲張り趣味度 ☆☆☆  サイクリング・山登り・城巡り。春は桜の名所だそうです
レアケース度 ☆☆☆  ケーブルカー・ミニ路線・旅館へのアクセス用。これだけでもかなりレアです
殿様気分度 ☆☆☆  石垣の美しさと本丸からの眺望は素晴らしいです